なぜ「虫」なのかと思って、漢和辞典を開いたんですよね。
虫ってのは虫の意味ではなく、音を表しているので、
チュウから転じてユウになってるようなのですが。
チュウというのが他に例えると「抽出」のチュウとかと同じチュウで、
「抜け出る」という意味を持つ。
左側は「かなえ」という穀物を蒸したりするときの器の象形文字からきてるみたいです。
かなえというのは「鼎」として立派に残ってる漢字なのですが、
それは画像検索すると、こういうやつです。
ほんまに「鼎やッ!」って形してますよねwww
まあ、そんなこんなで、かなえから抜け出る蒸気、という漢字から、
とおる、とおりぬける、転じて、とける、というふうに使われているようです。
なるほど、融解、融合、融資、、、だいたいとおってとけてますね。
漢字ってうまいことできてるなあ。
今でこそ熟語を覚えていてすでに意味を理解できるからわかりやすけど、
逆に言えば、使われ始めの漢字は、
「こういう音でこういう状態を表してるんだから、それが何なのか察してよ」
って言ってるみたいで、「オマエ空気読め感」がハンパ無いですw
日本ではひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字を全部駆使して表現するから、
なんか、なんか、すごいなあーーーーー!!!
ふざけたように「KY」とかって簡単に言ってしまえるけど、
世界レベルで言ったら、ものすごい水準の識字レベルであり、
国民全体の「空気読める水準」は、世界に誇れるんじゃないかとさえ思えてきました(笑)
漢和辞典面白いんだけど、この面白さが人にうまく伝えられないもどかしさがあるなあ。
「音を表すチュウっていうのが・・・」あたりで説明が曖昧になるんよね。
奥深いわー。
秋の夜長に、いとをかし。