それと同じように、
音楽に傷ついて、音楽に救われている。
でもちゃんと考えてみたら、
音楽があたしを傷つけたことなんて一度も無かった。
唄うことを通じて、
ときどき人に傷ついているんだと気づく。
それも少し違う。
別に裏切られているわけでもない。
ただ勝手に期待しただけなのだ。
そのことが悔しくて悲しくて恥ずかしくて、
傷ついたふりをするのだ。
自分の大切なものを、同じように大切にしてくれる人ばかりではないこと、
ちゃんともうわかってる。
分かり合えないこともあるって、わかってる。
自分を守るものは他の誰かじゃなくて、
自分が信じたいと思うものを信じる気持ち。
そして、信じたいと思うものは一つだけじゃない。
信じたいものたちに囲まれているから、
あたしは幸せだ。
たくさんの優しさで守られてるから、
あたしは大丈夫だ。
こんなことでへこたれるもんか。
自分の被害妄想なんかに、負けるもんか。
早くまた唄いたいな。